マンション(集合住宅)における修繕工事。修繕の日本全国に占めるマンション(集合住宅)の割合は43%で、なんと首都圏では戸建を上回る53%となっております。ここでは、そんなマンションに関する さまざまな話題を寄せ鍋風にご紹介してまいります。

私たちは、マンションの新しいライフスタイルをクリエイトすることを目指しております。

 

第1回 マンションにおける修繕、改良とは? ~「時代の流れ」~

最近、歩いていると“イライラ”することが多くなりました。電車に乗ろうと駅に向かい先を急ぐと、目の前を歩いているサラリーマンがスマートフォン(携帯電話)を操作しながらゆっくりと歩いているのです。仕方ないので恐縮しながら横をすり抜けると今度は女子高生、更に、改札では小学生までもが私の邪魔をするのです。確か、「日本人の平均歩行速度は速くなっている」なんて話を聞いたことがありますが本当なのでしょうか。特に、駅のホームなどではスマートフォン(携帯電話)の普及に伴い、歩く速度は遅くなっていると思うのですが。ホームに立ち回りを見渡すと、多くの人がスマートフォン(携帯電話)を片手に器用に歩いています。その、誰にもぶつからずに歩く姿は職人技と言ってよいのではないでしょうか。


そんな“イライラ”を誰にぶつけるでもなく、昔を思い出し(黒電話、ポケベル・・・)今を実感し、時代の流れをかみ締めるこの頃です。

そんな折、私は仕事でマンション大規模修繕を調査する機会がありました。先ずは、マンション大規模修繕とはと言うことになりますが、書籍やWEBや関係者から得た知識より私なりに表現すると「購入したマンションを定期的に皆で直していきましょう」ということになりました。そこで、私が疑問に思ったのは、“直す(修繕)”という言葉に冒頭触れさせて頂きました「時代の流れ」を感じられなかったのです。マンションを黒電話に例えますと、買った黒電話を直し(修繕)続けても黒電話でしかなく、スマートフォン(携帯電話)にはならないのです。調査を進める中、既に国土交通省が“修繕”+“改良”を実施していきましょうと発表していました。まさに、私が疑問に思った「時代の流れ」とはこの“改良”のことだと知りました。私の解釈が間違っていなければ、国土交通省は、【修繕=性能の維持・回復】【改良=今の水準への性能のグレードアップ】と言っております。

では、今の水準とはと考えるわけですが、ここ数十年で生活環境が一番変わった物と言えば、インターネット(IP化)ではないでしょうか。 総務省が行った「平成22年通信利用動向調査(世帯編)」では、1年間にインターネットを利用したことのある世帯が10年前の平成12年末では34%であったのに対し平成22年末では93.8%と急激に伸びている実態があります。

インターネットのIP化

何時しか、電話がIP電話になりテレビがIP対応になりエアコン、冷蔵庫、カーテン・・・がIP化されているのが実情かと思います。従い、既にインターネット(IP化)は生活に欠かせない物となっており“生活インフラ”と呼んでもおかしくないほど普及・浸透していると思います。
しかしながら、マンション大規模修繕では、今の水準“改良”は考慮されておらず“修繕”にスポットがあたっており、防水、外壁塗装等が中心で長期修繕計画が作成されているようです。その長期修繕計画にて見込んでいた費用も足りない管理組合が多くいるということを耳にすることもあります。

 

現在、私は200戸を超えるマンションに住んでおり自身のマンション長期修繕計画を再度見直してみた所、やはり、“改良”の計画は確認できませんでした。と言う事は、何れこのマンションも陳腐化していく将来が見えたということです。将来の陳腐化が予測されるのであれば、ある段階で、その時の水準を満たした新築に住みかえを考えるわけですが、お金があるわけでもなく、今の周辺環境にも満足している状況を踏まえれば、終の棲家として問題定義をしていくしかないと思っております。

ここで、私から皆様への提案ですが、マンション大規模修繕工事はある程度計画されていると思います。

マンションの修繕計画とは?

しかし、マンション大規模改良工事は、計画も無く、管理組合での協議もなされていないのではないでしょうか。是非、皆さんの管理組合で、黒電話をスマートフォン(携帯電話)するべくマンション大規模改良工事についてお話をして頂けたらと思います。私は、時折このスペースをお借りして、今の水準を中心にマンションの新しいライフスタイル“改良”についてお話をしていきたいと思います。

 

皆様のマンションのご参考にして頂けたらと思います。